ついにあと三回ほどの更新を残した妖ノ宮です。これが終わったら連載の方を片づけねば。それにサイトのほうも秋使用にしたいですね。うーん。やりたいことがいっぱいです。
今日も見ました、ギアス。シュナ兄、やってくれます、期待を裏切りません、最後まで。の状態でした。黒い、黒い、黒いです。まあ少し感想でも。
23話「シュナイゼルの仮面」
今回の話は、ラストに向けてのさわりとシュナの性格および思想がわかった回とも言えます。ひとつ言えたことは、この家族が痛いほど平和を渇望していたことがわかりました。皇帝は、無垢なことになることで平和が来ると信じ、ルルは現状のままでよりよき選択することで平和をつかもうとしました。シュナは教育ということで平和を実現しようとしているように感じました。この家族はある意味無欲です。世界征服という言葉を使っていますが、三者とも世界征服に興味があるのではなく、その先の平和というものをすごく大事にしています。その世界を到来させるためには、自分を犠牲にすることもいとわない。幸せな世界を見たいという悲しい願いによって支えられている願望だと思いました。今回、特に私が注目したのは、ネリさまが撃たれたシーン。シュナが「本当に悲しいね」と呟いて、目元だけが映り、そして副官に視点が切り替わります。このシーンを見て、思ったのは、前にニーナが泣いていたとき、「泣けなくなったら終わり」といったことがありましたが、これはシュナのことを指していたのだなと改めて思いました。妹を撃って「悲しい」と言いながら、泣くこともできない。他人の目があったということもありますが、彼の表情が悲しそうとしか見えないところを見ても、シュナは感情が消えつつあると思います。「悲しそう」なのであり「悲しい」わけではない。皇帝にしてもルルにしてもまだ感情というものがしっかりと残っています。でも、シュナは感情が消えつつある。神を語るためには感情を消さなければならないのでしょうか。たぶん、この家族のなかでいちばん壊れてしまったのは、もしかするとシュナなのかもしれません。最後の目的はみんな同じなのに、助け合うこともできなかった。それは、ギアスという便利な力を用いたからかもしれません。ある意味、シュナはギアスを用いなかったので、皇帝、ルルに比べて、努力(というのも変ですが)しています。しかし、フレイヤというギアス以上の力を用いてしまい、努力を放棄してしまった。なんにしてもそうですが、人は劇薬を好むところがあり、劇的に変えてします力を欲してしまいます。シュナは地道に謀略とか知略とか(これも褒められたものではありませんが)で世界を変えようとしましたが、ここにきてあせりからか、一発逆転をしようとします。これが、シュナの壊れの臨界点かもしれませんね。カノンさんの哀れなそうな表情が印象として現われているところが最たる証拠ですね。
この家族、本当に似ていますね。思考が。みんなして素直になれないというか、責任感が強いのでね。あと、思いこみが激しく、人の話を聞かない。監督のテーマがよく出ています。
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